長野県行政書士会

特定行政書士考査対策セミナー

今年度の考査対策セミナーの講師は、渡邊博昭研修部長が務め、研修1日目に「行政手続法」「行政不服審査法」「行政事件訴訟法」について、2日目に「民事訴訟法」「事実要件」「特定行政書士の業務」について取り上げられました。いずれの日も前半は渡邊講師作成のレジュメをもとに、過去の考査での出題傾向、条文ごとの解説、並びに、考査本番に向けての勉強法などの細かく解説がなされました。特に「事実要件」については初めて学ぶ受講生も多いため、行政書士会連合会指定のテキストを元に、図解を加えながら考査対策を意識した、より詳しい解説が行われました。

　受講生は日本行政書士会連合会の特定行政書士法定研修テキストや六法などを各自持ち込み、渡邊講師の解説を聞き漏らすまいと熱心にメモを取り、聞き入りました。

　各回、セミナーの後半には本番の考査さながらの問題演習時間が設けられました。過去に行われた特定行政書士考査の問題は公表されていないため、出題傾向に沿った演習問題が用意され、受講生は決められた時間内で演習問題を解くことで自身の知識のあやふやな点や理解が不十分な分野に気づくことができ、演習後の各問題についての詳細な解説により、考査合格のために必要な勉強の対策や指針を得る機会になりました。また、コロナ禍ゆえに他支部の会員に直接会う機会が限られる中で、今回のセミナーは会員同士の交流が図れる時間につながったように思います。

　実際の特定行政書士考査は、2021年10月17日（日）に実施されました。11月17日に、日本行政書士会連合会ホームページ連con内で考査合格者の受験番号が公表されております。今年度は長野会から新たな特定行政書士が８名誕生致しました。　　　　　　　　　（広報部員　髙木　陽子）