長野県行政書士会

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市民公開講座開催報告

市民公開講座開催報告

2024年07月30日
                                 中信支部 友渕 大

 

コスモスしなのでは、2024年4月21日(日)に安曇野市豊科交流学習センター・「きぼう」において、成年後見制度に関する市民公開講座を開催致しました。

この講座は毎年4月に県内5地区の持ち回りで開催しているもので、例年多くの市民の方にご参加いただいており、今年も開催場所の安曇野市に加え松本市、大北地域、長野市など広範な地域から40名のお客様にご来場いただきました。

さて当講座は、成年後見制度の市民の皆様への周知を目的としていますが、難解な制度の概要を一本調子でご説明しても参加者の理解はなかなか深まりません。そこで分かりやすい講座にすべく、毎年担当する地区の会員が知見を持ち寄り、趣向を凝らしたものに練り上げていきます。

今回も【「知らないと損する制度とお金のこと」~老後の安心のために~】を、まずは講座の骨格となるテーマに据えました。このテーマのもと、多くの世代で老後の三大不安とされている「健康の維持」・「介護」・「老後の資金」にスポットをあて、不安の背景は何か、どういう備えが必要か、どのような制度があるのかを、聴講される方が「老後の生活をわが身に置き換えてよりリアルに想像できる」よう、事例や各種統計に基づいたデータを示しつつ解説することを意識し、講座の内容を組み立てました。

当日はまず、共催いただいた安曇野市社会福祉協議会様より「支え合いのまちづくり」と題したご講話をいただいたのち、コスモスしなの中信地区会員の3名が老後の三大不安に関する以下の項目について、リレー形式で解説を行いました。

✔健康で長生きするためにいま活用できる制度とは?

✔要介護状態になったら?(利用できる要介護認定区分別の介護保険サービスの紹介)

✔老後資金はいくらあれば安心?

✔認知症になったら蓄えたお金はどうなる?

✔ご自身の財産や暮らしをガードする成年後見制度の紹介

講座終了後に集計したご来場者アンケートによると、約65%の方に「大変満足」・「満足」とのご評価をいただくとともに、「介護サービス、後見人についてイメージすることができました」「地域の支え合いやお金、後見制度について理解ができました」「多方面において知らなかったことや気づけなかったことがあり、とても勉強になりました」といった感想もいただくことができました。

この結果から、今回の講座は人生100年時代における老後の過ごし方やその備えについて、参加者に理解を深めていただく貴重な機会となったようでした。

なお昨年3 月に、成年後見業務は行政書士業務である旨の通知が総務省より発出されたところですが、折しも今回のアンケートの回答に「行政書士の仕事を知りたい」というものがありました。当講座の目的は成年後見制度の周知ですが、併せて行政書士が制度推進の一翼を担っていることを積極的にアピールしていく余地がまだまだあることも強く感じました。

 

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