長野県行政書士会

特定行政書士考査対策セミナーのご報告

長野県行政書士会研修部では、毎年行っている長野会会員向けの「特定行政書士考査対策セミナー」を令和5年度も2回に渡り、開催致しました。

1回目は令和5年9月9日（土）に、長野県行政書士会館会議室にて対面で開催。講師は特定行政書士の渡邊博昭先生（東信支部）にお願いをし、行政手続法・行政不服審査法・行政事件訴訟法について講義並びに模擬問題の演習を行いました。受講生皆さんにとっては行政書士試験で勉強をされてきた分野でもありますが、受験から一定期間経っていることもあり、受講生の方たちはメモをとりながら、熱心に聞き、演習に取り組んでいらっしゃいました。渡邊講師による力強い語りのもと、緻密な分析に基づいた過去の考査問題についての傾向及び、重要な条文や事項に軸を置いた対策、考査当日の心構えの話、考査問題分析結果の資料配布もあり、ここでしか聞けない対策セミナーとなりました。

2回目は令和5年9月16日（土）に1回目同様に行政書士会館会議室にて対面で開催し、特定行政書士の岡田忠興先生（中信支部）に講師を務めていただきました。この日の講義内容である民事訴訟法、要件事実は行政書士試験では試験範囲に入っておらず、特定行政書士になるために多くの方が初めて学ぶ受講科目です。今回は、模擬問題演習に取り組んだ後に解答を受講生自身が順に答え、続いて岡田講師が理解の仕方なども含めて丁寧に解説をしていくという形式で講義が進みました。また、講義冒頭には、考査の概要や当日の注意点、考査当日に向けた心構えや勉強方法など、これまで多くの考査を受ける受講生を見てきた岡田講師ならではの激励の言葉もあり、受講生みなさんが気を引き締めていらっしゃるのが伝わってくる時間となりました。これまでの考査問題の傾向と対策及び特定行政書士の実務についても詳細にまとめた資料が配られ、受講生の方達にとって有益な講義になりました。

　特定行政書士考査は令和5年10月22日に行われ、今年度、長野会では特定行政書士が5名増えました。また、これまで非公開であった考査問題と正答が、今年度より日行連ホームページの会員サイト「連con」にて令和5年11月15日付で公開されております。