長野県行政書士会

長野県外国人材受入企業サポートセンター主催「外国人材活用セミナー」開催のご報告

セミナー後半には長野労働局の担当者から「外国人材を雇用する際の注意点」についての講義をいただき、外国人材受入企業に向けて、入管法のみならず、労働法上のルール・手続についても改めて遵守を促す機会を設けました。また、第３回と第５回は「やさしい日本語講座」も併せて実施し、採用面接時や職場での活用方法を紹介しました。新型コロナウイルス感染症に関する水際対策の強化に係る措置の見直しにより新規入国者数が急増する一方で、帰国困難者対策などの特例的な取扱いは順次終了するため、外国人材の採用や雇用の継続に当たっては最新の知識と慎重な判断が求められます。令和４年度の外国人材活用セミナーは第５回をもって終了となりましたが、外国人材受入れに関する相談は、引き続き電話・ウェブサイトで受け付けています。今後も外国人材の適法かつ円滑な受入れをサポートするため、在留管理制度や雇用のルールに関する情報提供を続けてまいります。

　第３回　１０月４日　　会場：諏訪合同庁舎　　　講師：春日博幸　　西澤英友

　「不法就労助長罪に関する注意喚起と労務管理」をテーマに、外国人材の適法在留には、雇用する側の知識が欠かせないという観点から、在留資格該当性、在留カードの見方、雇用契約書作成時の注意点について解説しました。また、最近の摘発事例を紹介して注意を促すとともに、法令の遵守に加えて文化のギャップを埋める意識もトラブル防止につながると呼びかけました。

　第４回　１１月９日　　会場：佐久合同庁舎　　　講師：五味直美

　「外国人留学生と就労」をテーマに、大学・専門学校、日本語教育機関に在籍中の資格外活動（アルバイト）や、卒業後の進路について解説しました。主流である在留資格「技術・人文知識・国際業務」に加え、在留者数の伸びがうかがえる在留資格「高度専門職」「介護」についても取り上げました。

　第５回　１２月７日　　会場：伊那合同庁舎　　　講師：赤羽康志　　五味直美

　「特定技能制度について」と題し、同制度の概要の説明と申請手続について実例を交えて解説しました。長野県内でも在留者数が増加しており、県内企業の関心が高い在留資格ですが、制度の見直し時期に来ていることや、業種による人材の偏りを是正する必要などを理由に細かい改正が相次いでいるため、情報のアップデートが重要となります。          

労働局の講師からは分野別、特に農業分野特有の雇用条件についての解説があり参加者からは質問も寄せられ良い情報の提供ができたと思います。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　長野県外国人材受入企業サポートセンター

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　センター長　　赤羽　康志