長野県行政書士会

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市民向け「終活・相続セミナー&無料相談会」報告

市民向け「終活・相続セミナー&無料相談会」報告

2022年07月20日
令和4年3月18日(金)、法務部主催の「親子で学ぶ 終活・相続セミナー&無料相談会」を長野県行政書士会館で開催しました。このセミナーは、長野県行政書士会としてはおそらく初の試みとなる、市民の皆様を対象にしたものです。寒の戻りとなった一日でしたが、年度末のご多用の時期に会員を含め16名にご参加いただくことができました。

このセミナー・無料相談会は、当初昨年11月に開催を予定しておりましたが、残念ながら市民の皆様の参加申込みがなく中止となりました。そこで、改めてどのような世代を対象にしたらよいか、募集方法や周知をどうするか、など企画の再検討をしました。その結果、セミナーの講義内容を「今後安心して暮らすための終活、残される家族のための相続」とし、また会員の皆様には市民向けセミナーの「講師」になられる際の参考にしていただける内容となるよう、企画を立て直しました。セミナーを周知していただくために、チラシの作成、新聞広告の掲載、全部員による会館周辺へのポスティング等、さまざまな準備をしてまいりました。

当日のセミナーでは、木村和彦・法務部副部長が講師を務められました。なぜ元気な今のうちから終活・相続を考える必要があるのか、対策としてどのようなことができるのかがテーマです。元気なうちの「財産管理委任契約」から「認知症」発症、「死後事務委任契約」、「相続」に至るまでの4段階に分けて、これら4つのワンストップサービス「家族信託」の概要を解説されました。参加者の反応を確認しつつ、特殊詐欺に注意を促す動画等もはさみながら、身振り手振りを交えてわかりやすくご講義いただきました。特に家族信託については市民の参加者から質問が出るなど、皆様の関心の高さもうかがえました。セミナー後に行われた無料相談会では、ご相談者が日頃抱えていた不安が解消され、一歩踏み出すきっかにしていただけたと思います。

 

 

 

 

 

 

 

相続は「争続」などというネガティブな面が取り上げられることも多いのですが、事前の準備をすることによって、家族の想いを次世代に無理なく受け継いでもらうことができます。今回のセミナーでは、相続についての思いやりの一面を再確認いたしました。また、相続業務を受任した際にも、単なる「手続き」とならないように心したいと思いました。参加された市民の皆様にかぎらず、私自身にとっても非常に勉強になる内容のセミナーでした。

今回、新型コロナウイルス感染症対策に細心の注意を払いながら、このセミナー・無料相談会を無事開催できたことに安堵しております。そして、ご相談者から、ポスティングしたチラシが参加のきっかけとなったことを伺ったときは、(Oh my god !)ありがとうございます と、皆でお礼を申し上げました。ポスティングのため部員皆で1時間歩き回った甲斐がありました。

法務部では今後も、試行錯誤を重ねながらこのようなセミナーを開催する予定です。ご参加いただきました皆様、ポスティングにまでご協力いただいた事務局中村敬子様、そしていつもいろいろなことを教えていただいている法務部の皆様、ありがとうございました。

                                法務部員 髙野 聡子

 

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