長野県行政書士会

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コスモスしなのの近況報告

コスモスしなのの近況報告

2023年10月12日
                     (公社)コスモス成年後見サポートセンター                      長野県支部(コスモスしなの) 支部長 栁澤 誠

 

 コスモスしなのを巡る状況に最近大きな動きがありました。まず、今年3月に総務省より「成年後見業務は行政書士業務に附帯し、又は密接に関連する業務である」との通知が発出され、成年後見業務は行政書士業務であるとの位置付けが明確化されました。これは、これまで行ってきた成年後見支援の在り方が変わるものではありませんが、これまで行政書士は専門職ではないとされてきた論争に1つの結論をもたらすものです。次に今年4月からコスモス成年後見サポートセンターは、一般社団法人から公益社団法人に移行しました。これは、行政書士の社会貢献としても位置づけられる成年後見業務を公認された組織としてより強力に推進することに資するものです。

 さて、コスモスしなのでは、コロナ禍からの脱却が見えた4月23日(日)に千曲市信州の幸あんずホールで「豊かな人生のために今できること」と銘打ち、市民公開講座を開催しました。今回は、相続・遺言、死後事務委任と尊厳死宣言、任意後見と見守りといった市民の皆様の関心の高い話題について、ステージでの寸劇形式で講演を行いました。企画、脚本、出演他全てを北信地区会員が苦労を重ねながら準備し、会員の名演での笑いを交えながら、とても内容のある市民公開講座となりました。また、当日は、本会会員でもある小川修一千曲市長、山本準一会長(当時)、和田英幸北信支部長(当時)にお忙しい中、ご臨席をいただきました。ご後援の他、様々にご支援をいただきました事に対して、この場をお借りして御礼申し上げます。

 また、7月15日(土)には、コスモス会員義務研修を開催しました。公開講座として本会会員の皆様にもご参加頂き、当日は、臨床心理士の戸谷佳子先生にお越し頂き「支援する方も支援される方も少しでも楽になるご対応のヒント」と題してご講演をいただきました。後見人等として活動している会員にとって、支援を必要とするご本人がどのように考え、サポートするにはどうしたらよいのかといった悩みを解決するヒントとなる講演でした。また、実務研修として、大槻四郎会員、諸野脇晴子会員それぞれから、任意後見の実務について実例を発表して頂き、課題ごとにグループディスカッションを行い理解を深めました。今回も実施方法を工夫し、会場参加の会員とともに、遠方の会員の為にZoomミーティング併用で実施しました。オンライン画面でのグループディスカッションはタイミングや時間の割り振りに課題もありましたが、これからも新しい手法を積極的に取り入れて行きたいと思います。

 現在、コスモスしなのでは、各地域での支援要請に応えるべく体制整備を進めています。ぜひ、多くの本会会員の皆様に、成年後見業務について必要な情報提供や会員間の交流があるコスモスへのご入会を検討いただければ幸いです。引き続き、コスモスしなのへのご支援をよろしくお願い申し上げます。

 

 

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